イギリスから帰国した夏目漱石が、三年十カ月ほど過ごしたという、千駄木の旧居周辺を散策してみました。
いまは日本医科大学の敷地内に旧居跡があるようです。
うっかり見のがしてしまいそう
白山上から千駄木方面へ452号線をすすみ、駒込学園前の信号を右に曲がります。
そのまままっすぐ行くと、道路沿いの右手にあります。
とてもさりげなく建っているので、前回は気づかずに通りすぎてしまいました。
ちゃんと猫がいる、しかも二匹
石碑の題字が川端康成というところに、まず驚いてしまいます。
引きで眺めると、石でつくられた猫がいます。
けっこうリアルなので、一瞬ほんものかと思いました。
ここで創作を開始して『吾輩は猫である』を書き上げたのだそうです。
二匹いますが、見つけられたでしょうか。
漱石が通ったという和菓子屋「一炉庵」
残念ながらまだ開店前でしたが、小豆を煮ているいいにおいが、お店の外にまでただよっていました。
漱石は「夜雨最中」がお気に入りだったそうです。なんとも抒情あふれる名前ですね。
また、あらためて行ってみようと思います。
「文豪の石」に座って和菓子を食べたい
交差点を直進し、新坂をおりていくと、根津神社があります。
境内には「文豪の石」と名づけられた名跡があるようです。
もしかしたら漱石は、一炉庵で買った和菓子を、石にすわって食べていたのかも、などと妄想がふくらんでしまいます。
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