徳川五代将軍の綱吉が、六代家宣のためにつくったという根津神社。
その境内に、その名も「文豪の石」という名跡があるので、さんぽしてみました。
歴史を感じる空気感
新坂沿いの鳥居からはいります。
なんとも立派ですね。
一歩足を踏み入れるだけで、おごそかな、神々しい気持ちになります。
いきいきとした木々の大きさや豊かさに、圧倒されました。
漱石や鴎外が思案したという「文豪の石」
看板などはないので、気づかずに通りすぎてしまいそうですが、この石が「文豪の石」のようです。
漱石や鴎外が、ここにすわって思案していたとのことです。
石のひんやりとした温度と、ちょうどよい高さが、なんとも心地よかったです。
眺めにも広がりがあり、たしかに心に静寂がおとずれるような、落ち着ける場所でした。
家宣の胞衣が祀られている
胞衣とは、胎児を包んでいた膜や胎盤のことで、「ほうい」や「ほうえ」、「えな」などと読むそうです。
むかしは、それを壺や桶におさめて祀っていたとか。今聞くと少しぎょっとしますが、そうして新生児の無病息災を祈願していたのだそうです。
綱吉の、甥の家宣への想いが伝ってくるようですね。
木々の深さに癒される
この日は、保育園児たちが遊びにきていたり、外国人観光客が参拝していたりと、とてもなごやかな雰囲気でした。
東京大学のすぐ裏にある根津神社。
漱石や鴎外が、怒涛の日々の合間にしばしの落ち着きを得にきていた、大事な場所だったことが想像できました。
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